ゲハジは別に犬死でいいじゃない。

JW追憶記

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淡き恋の思ひ出 中学生編 

再び、タイトル釣りのような沙汰をしでかし、恐縮です。
JWブログ界に有吉のような渾名を付ける名人がいたなら、さしずめ私は「下ネタ変態クソ野郎」と呼ばれるんじゃないか。と自意識過剰に感じている今日この頃です。以前にも猛省の弁を述べたような気もするのですが、下ネタ一辺倒ではやはり芸が無いのは痛感している所であります。そこで後学の為にといろんな方のブログに目を向けると、やはり恋愛話が多くの方の支持を受けるような傾向があるように思えてまいったのです。
ええ、私も出来るならそんな話を書きたい。だが自分の恋愛経験は総合的に考えれば負の値でしか表現できないような物しかなくその経験不足を呪わざるを得ない状況。しかし、それでも「下ネタ変態メルヘン野郎」ぐらいには昇格したい。そんな訳で今日は私の数少ない恋愛体験、いやネタ前に詳らかにしてしまえば只の妄想でしかない恋愛がらみの話をいたしたいのであります。

--

「キモいんだよね。本当にさぁ。」
目の前の少女は唾を吐きかけんばかりの口調で、まずそう言った。
彼女の名前をカエデと言う。今年16歳になったばかりだが、年齢と愛くるしい少女のような面影を残した相貌にそぐわず、擦れた物言いをする。よく言えば世の理を若くして理解していると言う事になるのだろうが、その言葉の矛先が、殊自分に向けられるならば、心が穏やかでいられないのは致し方ない事だろう。
「君みたいなのがいるから“女の腐ったような”という比喩表現が生まれたんだろうね。」どこまでも辛辣である。しかし彼女を憎む程の気持ちは私には無い。
「女性全てに懺悔するくらいの気持ちが必要だよ。君にはさぁ。」それは言いすぎではないだろうか。
「普通はさぁ、10代の内に恋愛経験を積んで、他人に受容される事を知って、その年代に訪れる死への恐怖とか虚無感に立ち向かえたりするのが普通だと思うんだけど、君にはそういう経験が無いって事だよね。」彼女は左手を回旋させた状態で人差し指を突きつけながらそう言った。左利きなのである。
「いや、僕にだってそういう経験はあるよ。その経験で確かに10代に訪れた虚無感というかモラトリアムに耐え抜けたというか、自分の価値を少しは信じる事が出来たんだと思うよ。」
「本当にぃ?」カエデの顔は嘲笑と微笑の中間のような表情を作った。その彼女の顔はしっかりと私に見えているのだが、その体は霞がかかったようでよく見えない。
「中学校1年生の時の話になってしまうんだけどね。」私は赤面しながら言った。
「中学1年って、あんたバカァ?」そう、彼女はゲハジの交代人格である。
「だってさっき10代ってカエデだって言ってたじゃないか。」
「まぁねぇ。でも中学校一年生って言ったら小学生に毛が生えたようなもんじゃない。」
時々彼女は、知ってか知らずかこちらが赤面するような事を臆面もなく言ってのける。
「君が振ってきたんだから、少しは僕の話を聞いてくれていもいいだろう。」カエデは憮然としながらも頷いた。


中学生一年生になったゲハジは、見事と言うほど新しい環境に馴染む事が出来ていなかった。まず入学式当日、剣道の竹刀の購入する事が求められる事を知らず証言の準備をしてきていなかった為に、同級生全員が見ている中でガタガタ震えだし、泣き出す寸前の顔で“今日は”購入できない旨を担任に伝えた為、挙動不審で気味が悪い人間として級友から評価付けられてしまう。そして最初の共通の話題である部活動の選択とそこから始まる話題にも完全についていけず、学級の輪から完全に逸脱した。
当然、その後に男子生徒の中で沸き起こった“お前、どの女子が好きなの”という話題に入るのも不可能なのは自明の理であった。しかし、ロシア文学の愚者にも似た純粋さとでもいえるようなモノが幾許か残るゲハジは、周囲に疎まれている事に気づけず、それらしき話題で盛り上がっている中に近づき「俺にも教えてよ」と話しかけてみるも、「はぁ?お前に話してねぇし。向こう行けよ。」と一蹴されて初めて己の立場を知るような体たらくであった。

そんなある日、その出来事は起った。
放課後、何故かゲハジは教室に残っていた。恐らく多くの生徒は部活へと急いだのだろう。そこへ同級の中で唯一、ゲハジに普通に会話をする女生徒が現れた。彼女は“高橋明子“といい、先日にはゲハジに久保田利伸のカセットテープをダビングしてくれた心優しき奇特な女子だった。しかし彼女の親切虚しくゲハジはソウルミュージックに傾倒する事はなく、この後、闇の音楽、メタルミュージック(正確にはジャーマンスラッシュ)に心酔する。
彼女は一人ではなかった。隣の学級の友人とゲハジの教室にきていたのだった。その友人こそゲハジが中学生活を通し恋焦がれる事になる“藤沢しのぶ“その人であり。その初対面であった。彼女は非常に大人びた顔をしており、睫が長く常に微笑んでいるような表情が印象的だった。確かに学年の中には他にも可愛い少女はいたのだが、中学一年生をして「美しい」と表現できうるのは彼女だけだった。彼女は高橋明子と寄り添うようにしていたのだが、何故か教室中央の席に腰掛けるゲハジに視線を送って来ていた。此方が視線を返すと、うふふと互いに笑いあっている。不審に思うが、そのような経験は幾度と無くあったので気にも留めなかった。やはり気持ち悪い人だよね。と笑いあっているのだろうとゲハジは合点した。美しい顔を持つ少女が人を蔑んでいる事の対照の強さがほんの少しだけ心に影を落とした。
しかし、その翌日である。件の高橋明子がゲハジに近づいて来てこう言った。
「藤沢しのぶって知ってる?」
「昨日一緒にいた人でしょ。」
「なんかゲハジの事、かっこいいかもって言ってたよ。」


「で?」
尋ねているのがカエデだと気づくのに暫くかかった。それ程に今伝えた回想に浸ってしまっていたのだろうか。
「いやだから。それでお仕舞いさ」
カエデの驚きの表情を見たのは初めてだった事に気づく。
「え、まさかそれだけの事で10代の鬱屈した時期を乗り過ごせたとか言ってる訳?だって“かも”って言われただけだよねぇ。しかもその後その女の子と付き合ったとかじゃないんでしょ?」
「そうだよ。その後は全く何も無いよ。確か、藤沢さんはその後すぐサッカー部の矢島君と付き合ってたと思うな。でもやっぱり、多分その思い出があったからこそ、自分が何者なのか、何の為に生きているのか分からなくなるような10代のモラトリアムを耐え切れたと思うんだよね。辛い時、悲しい時、消え入りたくなるような時、事あるごとに藤沢さんの事を思い出していたような気がするよ。あの美しい人が、仮令一時とは言え評価してくれていたんだってね。」

光が差さない場所程の深い嘆息をカエデはした。

「やっぱさぁ。キモいよ。」
この言葉を残し彼女は暗がりの奥へ消えていった。

暫くして、ゲハジもやはり嘆息しながら闇へと落ちていった。
--

これでは「下ネタ変態メンヘル野郎」ではないか。
ああ。それは紛れもない事実なのだ。


++++++

虐待などの辛い経験から解離性同一性障害を患われて苦しんでおられる方には失礼に思える文かも知れません。お叱りの言葉は甘んじて受けたいと思います。しかしながら「やっぱ普通じゃないよね」と事あるごとに家人に揶揄される私としましてはこのような叙述によって幾許か精神のバランスをとっているような所もございますのでご容赦いただければ幸いです。

いや、その前にこんな長い駄文を最後まで読まれる奇特な御仁がおられるのか。甚だ疑問だ。
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コメント

はいはいは~いっ

奇特な人ですっ(・.・)/

いやだって
「じゃ普通ってなに?なに?なんなの?80字以内で答えてみ?」
なんてムキになる時点でどうかと思うけど、それでもあたしゃ至ってフツーですけど!
と胸張ってみる…

10代の頃のキラキラ胸ときめく思い出なんてあたしだってないっすよ~っ(+_+)

でも いいんだよそれで!
多分……ね。(苦笑)

きょん #wTslo9Tw | URL | 2009/05/03 03:08 * edit *

きょんさんへ

誤解を恐れず言おう。
セクシーヴォイスキーボード女と。

いや。冗談です。許してください。
こんな無駄に長い文を読んでいただいて感謝です!

10代でなくてもいいと思うんです!
20、30,40、はたまた50でもときめいていればその時こそ青春であります!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/03 08:45 * edit *

シモネタバンザイ!
これからもシモネタ全開でお願いします。
期待しとります

あとゲハジさんのお好きなメタルのバンドは何だったんですか

私事ですが、そーいや学生時分にアンスラックス、パンテラ、ハロウィン、メタリカの類を少し聴いていたのを思い出しました…

嗚呼懐かし…懐メロならぬ、懐メタって感じっす。

桐島マンローランド #- | URL | 2009/05/03 13:12 * edit *

我にもあだ名を

つけたらいいと思うよ!
10代の輝く思い出なんてくそくらえじゃ!ていうかリア充なんかうっかりしちゃうと、大きくなってから鬱屈がなくて面白いことが言えないつまんない人間になるんだよ!
それだけじゃあなんなので、
最近のわたくしの切り口上を紹介しておこう(なぜってさっきまでのは負け惜しみだから)。
「キャバ嬢出身、りな。普通って言葉には興味ありません。この中に変態、宗教かぶれ、貧乏人、鬱病患者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

りな #- | URL | 2009/05/03 19:39 * edit *

桐島さんへ

ありがとうございます!
JWブログ界に於いて専売特許となるような下ネタを開発したいと思います!

> あとゲハジさんのお好きなメタルのバンドは何だったんですか

あ、このころはですね。アサシンとかのジャーマンスラッシュだったのですが。
その後は、ブラガとかストラトヴァリウスなどのメロスピの祖的な世界にハマり、シュラプネルレーベル系や(主にジェイソンベッカー)ドリムシなどの技巧派のバンドにハマっていきます。

おぅ!私もメタリカ、パンチラあたりのリズム隊がイカすバンド大好きです!


> 嗚呼懐かし…懐メロならぬ、懐メタって感じっす。

そうですねーもはや懐メタルですよね。車で聴くのも恥ずかしい気持ちになります。昔の彼女を思い出すような。(いないけど)

ゲハジ #- | URL | 2009/05/04 05:27 * edit *

りなさんへ

活字中毒アブノーマルコケティッシュ頑張りすぎ女。

詰め込みすぎた。

すいません許しておくんなまし。
やっぱ有吉は天才ですね。

あ!ジーザスりなさんがそんな事言っちゃうと、ゲハジのような有象無象がゾンビのように集って来てしまいますよ。

主よ、手だけではなく、足も、あそ…以下自粛。

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/05 07:14 * edit *

鬼才現る。

って感じですよね。この才能あふれる文章作成能力に激しく嫉妬します(笑) あだ名が三段階変化するあたりうまく練られててうまいなあと思ったり。

今、地元に帰ってきてるのですが、自分の初恋の相手に昨日会ってきました。お互いそれぞれの道を歩んでいるのですが、遠く離れていても理解してくれる人がいるということはすばらしいことなのだなあと実感しました。

って「自分のブログに書けよ!」って言われそうなのでこの辺で失礼仕り候(^^;

まいける #lTiDBgvI | URL | 2009/05/06 07:37 * edit *

なぬー!まいけるさんへ

ありがとうございます!
いつも神権学校の助言者の兄弟から、「ゲハジ兄弟は割り当てを結論から作ってないから駄目なんだよ」と言われてきたのですが、この話も、最初の有吉の下りからダラダラ書いたのでした。いつかちゃんとヲチから書いた話を披露したいであります。

つつつ初恋のシト!shiiit!いや嫉妬。
羨ましすぎて失礼しました。
初恋。なんといい響きなのでしょうか。
まいけるさんの恋のお話も楽しみにしております!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/07 22:49 * edit *

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