ゲハジは別に犬死でいいじゃない。

JW追憶記

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マクドナルドで食事をした。仕事中であり、移動で時間がとれず已む無くのチョイスである。無論の事、セットなど頼めるわけも無く、ハンバーガーとコーラのSサイズを注文する事を決めた。レジは二つ空いている。右側の列を選んだ。私の前に並んでいた高齢の方が初めてマクドナルドに来たらしく、注文するのに手間取っている。気付けば私より数分後に来店した客が既に食事をしている。自分の列だけ進むのが遅いのはいつもの事である。

その事実に私は、悄然としながらトレイの上に小さくならんだ二つの食物を零さないように苦慮しながら席を探した。フロアーを2周ほどして見つけた一つの席に腰をかける。

隣には、不思議な男性が座っていた。コーヒーだけがトレイに載っている。これは別段珍しい事では無い。私もコーヒー一杯のみで時間をつぶす事は儘ある。その男は折り目正しい清潔なスーツ姿で、身長は180センチ以上あると思われた。私は彼の右隣に座ったので、横目でその容貌を捉えていた。顔は中国のバスケット選手のような面容であり、表情は乏しかった。体臭がきつい訳でもない。何故、私はこの男を不思議だと感じたのだろう。と思う。目を前に向けると彼のテーブルに一冊の雑誌が置かれているのが視野に入る。薄手の雑誌だ。更に見ているとそれは中国語の雑誌である事がわかった。漢字が2段組で並んでいる。また彼はその雑誌を読みながら電子辞書を片手で操っていた。私の脳が一つの可能性を示唆する。

彼はJWなのか。

どうやらそのようだ。

捲ったページの右隅にあの独特の写真と、下段にある質問のような部分を見て、私は確信した。彼は中国語会衆の人なのだろう。しかし、何かがおかしい。彼は電子辞書を片手にものみの塔を予習しているのだが、その姿が非常に不自然なものに感じられる。暫時の後、気付く。聖書が無いのだ。彼は聖書無しでものみの塔を予習しているのだ。JWの研究はやはり聖書ではなく、協会の出版物を研究するものなのだと得心した。彼の行動は更に私の注目を引いた。彼は何故か雑誌を閉じ、裏面を表にして、ものみの塔を鞄にしまったのだ。それは表紙を隣の私に見せないようにしていたように感じられた。もしかするとそれは中国という禁令下での活動に備えた「蛇のように用心深い」行動なのかもしれないが、単純にものみの塔を人に見られるのを恥じているのではないかと疑える所作でもあった。

このような時に、つまりJWである事を恥じているような可能性がある人に出会ったとき、脱JWとして謂わば逆非公式の証言が出来るようであるべきなのだろうか。やはりそれは溺れかかっている人を見殺しにしているような状況ではないのか。では、それはどのようにするのが効果的なのだろうかと、逆の伝道者になったような気分で考えている自分がいた。

彼が立ち去る。

それほど大きくは無いが、やはり歴然とした罪悪感が私の中に残された。

その後、トイレに入り鏡を見やると、無精ひげを蓄え、髪の毛には脂が溜まり、眼窩は窪み、隈(くま)で縁取られた澱んだ目を向ける男がそこにいた。蜚蠊じみている。この男はどう見ても幸せな状況にあるとは言えない。このような人間が、「あなたの宗教はまやかしである」といった所で、何の説得力を持たないことは瞭然である。先程、出会ったJWの青年に真実を伝えられなかった事を悔やむような気持ちでいた自分が酷く滑稽に思えた。



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さっきwikiみたらJWって世界人口の0.1パーセントも存在するんですね。そりゃニアミスも普通にするがな。とか思いました。

タイトル関係なくてすいません。
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コメント

真面目な…

方なのですねゲハジさん…。
いつも記事を読ませていただいてて
とても興味深い人だな~と思っています。
ゲハジさんの特質がますます爆発することを
楽しみにしておりまするv-19

Alexus #0WFwsGvg | URL | 2009/04/30 10:36 * edit *

だましたなあっ

タイトルっ…。
だがしかし本文おもろかったので許します。わたしもさーニアミスすると話したい衝動にかられるけど、いかんせん格好が格好なので説得力ないですわ。
けど、信じてるのに恥じる気持ちがあるならやめたらええやんと思いますわな。先輩怖くて族抜けらんない子みたいよね。

りな #- | URL | 2009/04/30 15:28 * edit *

桐島です。
お仕事お疲れさまです。
ゲハジさんは、かなりの読書家とお見受けしましたが…オススメの作家や本、更にはイチオシのCD等などありますでしょーか。

しかしマクドナルドで「個人研究」とは…ちょっと吃驚しますよね…。
では失礼します。

桐島マンローランド #- | URL | 2009/04/30 20:52 * edit *

Alexusさんへ

コメントありがとうございます!
真面目なとは…はて。
前回のエントリーからも判る通り、稀代のエロシストきどりなのですが…。

でも、興味深いと言っていただけて光栄です!おそらく実際に会うと「かつてこんな薄っぺらい男がいただろうか。」と思われるのは必至なのですが。

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/01 09:00 * edit *

りなさんへ

タイトル関係なくてすいません!
眼鏡属性ないのでちょっと萎えたのです。

誤解を恐れずに言えば、もしゲハジが現役の時にりなさんのような方から「私もJWだったんだぉ」とか声かけられたら、ソッコー抜けられたような気がするのですが(汗)

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/01 09:06 * edit *

桐島さんへ

ぉお。難しい質問でありますね!
あでも、大して本読んでないです。非常に読書の速度が遅いので、2週間に一冊ペースくらいでしょうか。最近は特に娯楽小説に偏っております。

この数ヶ月は京極夏彦の百鬼夜行シリーズを読んでいまして、最近のエントリの文体(とかいうほどのモノではありませんが)もかなり影響を受けております。後は、立花隆の本も時折読みます。彼の著作は批判を受けることもありますが、文章そのものが論理的な叙述と言う点で優れているような気がして好きです。

音楽はもう、恥ずかしいことに新譜を買う余裕が無くてイチオシのCDとか紹介できないのですが、やはり抑鬱的文学性に優れる筋肉少女帯の作品群はお勧めしたい…いや、良識のある方にはお勧めしないほうがいいのか。という感じです。

ちなみに私の尊敬するブロガーさんが、本やCD、映画などの優れたレビューを書かれておられるのでそちらもご覧になられる事をお勧めいたしたいです。

りなさん
http://ameblo.jp/linaxxx/

チェルベロさん
http://ameblo.jp/cerbere/

丸太さん
http://kindness628.blog43.fc2.com/

他力本願ですいません。
こちらでも時折レビュー記事ぽいのやるつもりですので、よろしくお願いいたします。

桐島さんもブログありましたらご紹介くださいませ!

では

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/05/01 09:23 * edit *

わわわ

りなさん、チェルベロさんと共に名前を出していただいてありがとうございます。
というか小学生並の読書感想文しか書いておりませんので
非常に恥ずかしいです・・・汗

ご紹介に恥じぬようがんばります!

ところで
桐島ローランドさんってかっこいいですよね(*・ω・)

丸太 #hrMFr9b2 | URL | 2009/05/01 22:20 * edit *

ありがとうございます

京極夏彦…うろ覚えですが、あのいつも黒い手袋をしてる人でしょーか?読んだことはナイですが、ゲハジさんが書かれた、四番目さんへの文章の様な感じなんですかね


残念ながらブログはやってないです。マメな性分ではないので…

筋肉少女帯は、子供の頃に聴いた高木ブーの歌が衝撃的でした。その当時はバンドブームで、「たま」なんかも聴いてましたよ。

大槻ケンジが書いた「グミチョコレート…」も読んだ記憶があります
確か「特撮」というバンドもあったような…これもまたうろ覚えです。

桐島マンローランド #- | URL | 2009/05/02 00:40 * edit *

丸太さんへ

ご訪問ありがとうございます。
すいません勝手に紹介して。

いや本当に概略をわかりやすく説明してくださり、且つご自分の鋭いご感想も盛り込まれて書かれておられるので凄いなと思っておりました。

これからも楽しみにしております。

ご負担にならない程度でよろしくお願いいたします!

ゲハジ #- | URL | 2009/05/03 00:42 * edit *

桐島さんへ

こちらこそありがとうございます!

> 京極夏彦…うろ覚えですが、あのいつも黒い手袋をしてる人でしょーか?読んだことはナイですが、ゲハジさんが書かれた、四番目さんへの文章の様な感じなんですかね

そうです。あの和装で黒手袋をはめておられる方です。僕も時代小説書く人との印象で敬遠していたのですが、どせいさんの掲示板に登場されるDagonさんとチェルベロさんが京極夏彦に言及されていたので、興味を持って読んでみたのです。そしたらローランドさん!(馴れ馴れしくてすいません)モチーフがあれです。宗教だったり鬱病だったり、exJWには非常に馴染みの深いものばかりで超ハマリマクリマクリスティーになってしまったのです。(c)dagonさん

もし未読でしたら、ブックオフとかに100円でも売ってますので読んでみるのありだと思います。

> 残念ながらブログはやってないです。マメな性分ではないので…

失礼しました-私もマメではないのにやっております。もし何かの拍子におやりになるような時にはご一報くださいませ。

> 筋肉少女帯は、子供の頃に聴いた高木ブーの歌が衝撃的でした。その当時はバンドブームで、「たま」なんかも聴いてましたよ。

ぉお!バンドブームを知っておられる「世代」でございますね!あの「世代」は過ぎ去ったかのように思われていましたが、昨今の再結成ブームでまだ終わりの日が来ていなかった事が証明されていますね。ユニコーンが再結成するとは思いませんでした。

> 大槻ケンジが書いた「グミチョコレート…」も読んだ記憶があります
> 確か「特撮」というバンドもあったような…これもまたうろ覚えです。

そうでしたか!特撮は大槻がkingshow脱退後結成したバンドですが、パンク+現代ピアノとでも言うスタイルだったので、筋肉少女帯よりもちょいコアな
感じでヒットには恵まれませんでした。でもやはりその作品群は素晴らしいものがあります。曲名をここであげられないのがモグリの証拠なのですが(恥)

あ、長文失礼しました。

ゲハジ #- | URL | 2009/05/03 01:07 * edit *

こそこそ語るぞ

大槻ケンちゃんはー!すばらしいー!
特撮も大好きです。ライブも行きました。
特撮ではやはり「戦え!ヌイグルマー」などをあげるべきなのでしょうが、わたくしといたしましては特撮1stに収録されているあんぜんバンドの往年のヒット曲(なのか?)「13階の女」のコピーがスバラと思っております。
ちなみにking-showでは「サーチライト」が一番好きでして「あんた何様のつもりだい」を常に心に留めている次第。
作家としての大槻ケンヂも愛すべき存在で「新興宗教オモイデ教」に比べ、近著は筆力も格段に上昇しており、いっかいのタレント作家と言うには惜しい才能をだだ流していらっしゃる。わたくし一番好きな作品は「ステーシー」です。あの「存在しない少女性」を愛する偏ったフェティシズムは大槻ケンジにしか出せなかろう。
京極夏彦も好きな作家で、なにを差し置いてもあの指なしグローブに象徴される氏のヲタっぷりには注目せざるを得ないのです(ちなみに京極さんはカラオケはほぼアニソンらしいよ!)。
えー。キモいサブカルババアが小悪魔agehaを読みながらお送りいたしました。
ユニコーンも良いのですが、私の愛して病まないバンドは以下略。

りな #- | URL | 2009/05/03 19:28 * edit *

りなさんへ

コメントありがとうございます!

犬犬犬犬犬犬犬犬犬

りなさんニーソックス似合いそうだ。
って特撮ライブも行かれたのですか!うらやましい。ライブDVDに映られていたりして!

ゲハジ的にはやはりあのオーケンの詩世界にはエディーのピアノが不可欠だと思うのです。

え、13階の女ってカヴァーなんですか!知らなかった…(恥)。

いつも騙され続けた♪…精神病院に入れられた♪
これもきっと誰かの仕業♪

最高すぎる。
これも大仰なエディーのピアノで更に涙してしまいますね。

っサーチライト!9分もあるこの大作を持ってくるあたり、さすがは、りなさんですな!この自らを鞭打つような自己批判的な詩はゲハジも目標とするところです。私のブログもサブタイトルは「俺みたいにはなるなよ!」です。

エッセイもオモロいんですけど、やっぱステーシー最高ですよね!僕は浅学であの作品に影響を与えたジャンルとか全く知らないからなのか凄く感動しましたです。
あの夢とも現ともわからない感じのエピローグとプロローグとか最高です。
バンドがストレスになっていた当時に少女をコロしまくる描写を考えてるときだけ精神が安らいだと言ってましたよねオーケン。

僕も書くべきかも知れない

しかもあれ口述筆記なんでしたっけ。
よしICレコーダも買うか。
いや無理なのは重々承知しております。

猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫

京極夏彦氏。
太ってしまって若かりし頃のイケメソぶりが若干失われてしまっているのが残念ですが、それでもカッコいい。

小悪魔ageha。ググりました。なるほどぅむむぅ勉強になります。りなさんへの妄想が膨らみ申す。

ククククククククククククククク

あ、ちょっとリクエストがあります。
もしオフ会でお会いできるような時にはステーシー化して来ていただけないでしょうか(無理

お好きなバンドについては時を改め、またお願いいたします!

ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ




ゲハジ #yxBLcR7c | URL | 2009/05/05 07:06 * edit *

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