ゲハジは別に犬死でいいじゃない。

JW追憶記

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チェゲハジ14歳の革命 

最近、こんな感じのメールをたくさん頂いておりまして、決して困っているわけでは無いのですが、一応お答えしておきます。

(HN)桃子さん:「ゲハジさんて、可哀相な人ですよね。チョコレートを送ってあげたいんですけど、どうすればいいですか?」

答え:「ありがとうございます。大変嬉しいお言葉ですが、先日のエントリに示した通り、私には愛する妻がおりまして、郵便等で送られてしまうと、大事な包皮が剥ぎ取られる恐れがあります。私書箱を使って受け取れますのでメールにてご連絡下さい。」

(HN)リルカさん:「結局、毎回下ネタじゃないですか。ブログを閉じて、舌を噛んで○んでください。」

答え:「今暫くお待ち下さい。」

ええ。例の如くでっちあげでございます。
ゲハジのメールボックスは閑古鳥が常に囀っております。

バレンタインが近づき、スーパーでうずたかく盛られたチョコレートの前でもの欲しげに立って不信がられているゲハジでございます。チョコレートが欲しいんじゃない。そこにまつわる、人が普遍的に持っているであろう甘い思い出が欲しいんだ。でも、そんなものは無い。
そういえば、昨年の聖夜の際にチェルベロさんがこういうエントリを書く愚についてご指摘下さっていたのに、また似たようなエントリを書くこの愚かさをどうぞお許し下さい。断りも無くJW非モテ系ブログの一翼を担うと自負するゲハジとしましては否が応でも書かざるを得ないのであります。

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 バレンタイン。多くの人にとってこの言葉はロマンチックな感情を想起させるものなのかもしれない。しかし、事の本質を考える私ゲハジにとってそれは愚者の祭りでしかない。確かに、多くの人はそのイヴェントで起こった出来事から恋愛、結婚、はたまた交接などの快い体験が導かれてきた為、そのように感じるのかもしれない。だが、戦争が、幾らその後により良い社会を生みだとしても、それ自体が一方で生み出した悲劇は埋めようが無いのではないか。バレンタインも同様である。それから生じた悲劇に目を瞑り、その被害者の声に耳を傾けないのは成熟した社会のするべきことではない。

(※1)かの著名な社会心理学者イェフィム・グラフマンもこの点を指摘してこう言っている。「つまるところ、我々に求められているのはバレンタインに代表される愚行、つまり存在がそれ自身持ちうる価値を、本来より大きく逸脱させる、現代がその危うさに気付き、捨て去ったはずの非科学的な宗教的情熱とも呼ぶべき間違いを後世に継承していく事で証明しているような社会活動においては撲滅する為の最大限の努力を傾ける事を人類の使命とする事である。」
結局、我々は臍を噛む思いでJWと同じ道を歩み、人生に於いて、この時期には非チョコ3原則を批准しなくてはならない。則ち“持たない、作らない、持ち込まない”である。

そして、全ては所詮出来レースでしかない事も忘れてはならない。二月十三日になっても、明日こそはバレンタインチョコレートが貰えるかも知れないと淡い希望を抱く、我が非モテの同志諸君に警告したい。現代の資本主義と同様、持てるものにはさらに与えられ、持たざるものはプライドを含めた全てが奪い去られるだけなのだ。つまり、すでにチョコレートを貰える人間どもは既に「バレンタインは何が欲しい?」「お前に決まってるだろ。でも今すぐ欲しいな」などと、前日以前にチョコレートより甘い時間を過ごした後で、もはや形骸化した儀式としてチョコレートを贈与しているに過ぎないのだ。そして何も知らない僕たちは十四日をまんじりともせず過ごし、虚無につつまれた夜を迎えるのだ。

だから、私はそんな悲劇を生み出す狂気の祭りを虚飾でいろどり、美しく見せかけている商業主義に与する愚かさを世界に訴えなければならないのだ。ノーモアチョコレート!ギブミーチョコレート!

ここに記すのはバレンタイン被害者のゲハジの記録である。

中学二年も残す所あと数ヶ月、季節の齎す冷気とは関係なく、ゲハジの脳内は腐りかけの桃色だった。学校に行っている間は、自分が厳格な戒律に縛られているエホバの証人の子供である事も忘れて、日毎、同級生との脳内恋愛に耽っていた。「よし、今日は池島さんと付き合っちゃうゾ、放課後二人だけで教室に残ったシチュエーションがええな。グフフ。」などとやっていた訳だ。

そんな妄想に耽る醜い顔を常に晒していたので、当然の事、女子から見向きもされていなかったゲハジであるが、それでも今日が二月十四日であり、もし万が一にもバレンタインチョコをくれる女子が現れたならば、しなければならない証言を頭の中で反芻していた。だが、例によって妄想はあらぬ方向に向う。「宗教上の理由でもらうわけにはいかないんだ。」「それでもゲハジ君が好き」「僕と付き合うためにはJWにならなくてはいけないんだけど…」「じゃあ私、JWになる!」放課後に研究をする事になった二人。書籍の重要な聖句を示そうと伸ばしたゲハジの手が、彼女の柔らかな膨らみに思いかけず触れる。見つめあう二人。

今、心にあがった殺意をどうぞお納めください。

終業のチャイムがなった。今日も下らない白昼夢で一日を過ごしたゲハジ。嬉々として紙袋を用意しだす女子達。ゲハジの担任の教諭は男性だったのだが、クラスの大半が、まずその先生にチョコレートを手渡す。本来チョコレートを学校に持ち込むのは校則違反である。この腐敗した習慣を行なう為の色仕掛けの賄賂に違いない。その後、選ばれし者どもに黄色い声がかかり、一組、二組と教室の外へ消えていった。万に一つの期待をしていたゲハジの側には、やはり誰も寄ってこない。もう忘れよう。僕は清い民なのだ。不道徳へと繋がりかねない、この世の汚れた習慣から神が守ってくださったに違いない。

クラスに残っていたM本君と帰路を共にする事にした。M本君は小学校の時に帰り道で自ら産み落とした大便を素手で掴み、同級生に投げつける暴挙を働いて以来、同級生から一目、いや一線を曳かれている存在だった。ただ、彼はゲームに造詣が深く、テレビゲームを持っていないゲハジは、内容はよくわからないが彼の話を聞くのが好きだった。彼の話を聞いていると自分もゲームを体験しているような気になれたのだ。

M本君と別れ、自宅へと向かう路地を歩く。14歳と言えば、人生の中でも希望に満ちた時期である場合が大いに違いない。しかしゲハジの目に映っていたのは、引きずるように交互に踏み出された、薄汚れた靴と、自分の心と同じく無機質な色をした地面だった。

よし今日は11PM(イレヴンピーエム)でしこたま抜くぞ。そう決意した時だった。女の子の声が耳に入ってきた。心に警告音がなる。奉仕で同級生に見つかる事を極度に恐れるあまり、校外で同級生の声が聞こえると条件反射的に身構えてしまうのだ。また、ゲハジは周辺地域でも最もみすぼらしいアパートに住んでいたため、自分の家の所在がクラスメートに知られる事にも恐れを抱いていた。

今、ゲハジが立ってる路地から左に曲がると自分の家があるのだが、その路地の先の大通りに繋がる角を、同じ中学の制服の女子が、ちょうど曲がって行った所だった。声はそこから聞こえていたのだ。この時点でゲハジの内耳センサーは彼女たちが同じクラスの女子であることを声紋から解析していた。彼女たちは何故こんな所にいるのだ。その女子たちの家はゲハジの家から学校をはさんで全く反対方向の筈である。訝しく感じたものの、あやうく自分の家の所在があかるみにならなくて済んだ事に胸を撫で下ろしながら、家に入った。

家には母がいた。母は開拓奉仕をしていたが、子供が帰宅時に家にいる事をポリシーとしていた。もしかしたら巡回監督にそうするように言われていたのかも知れない。夕食時、母が何食わぬ顔でこう言った「今日、あなたにチョコレートを渡してくださいって二人で女の子が来たわよ。」体に衝撃が走る。「お母さん、断っておいてあげたからね。」

「母さん、母さん、どうしてだよ?チョコレートをもらう事がどうしてそんなにいけない事なの?僕が人生で初めて、もらえたかも知れないバレンタインチョコレートなのに!」と言うべきだったのかも知れない。だが、狂った僕の心に上ったのは証言をしなくて済んだという安堵と、自分の家の所在とそのみすぼらしさがクラスの女子に知られてしまった恥ずかしさだった。

こうしてゲハジは人生に於いて、唯一もらえる可能性があったバレンタインデーをふいにしたのだった。

プロローグも無いのにエピローグ

その後、ひょんな事でその同級生の女子と会う事があった。彼女はとても綺麗になっていた。あの時貰えなかったチョコレートを催促しようかと思ったが、機先を制して彼女は、近々結婚する事、お腹には子供もおり、その相手が地元では有数の企業の御曹司である事を僕に告げてくれた。僕は酷く恥じ入り、JWに育った境遇を呪い、彼女の幸せを願った。

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(※1)適当に書いてます。念のため。

2月11日若干の修正をしました。
って助詞とか間違いすぎですいません。
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コメント

毎回ブログを読まさせていただいてますが、最近コメントをどうすればいいか迷ってました。

今回の記事は、読んでいて、切なく..............なりはせず、笑ってしまいました。
私でよければ、ゲハジsamaファンなので、義理チョコ送りま~す!

ロッサ #qRmdpLMM | URL | 2009/02/11 07:04 * edit *

思い出なんて無い。

そんな出来事があったらその夜は「バレンタインがなぜいけないことか」と「異性と付き合うことについて」の家族研究が3時間は続くと思います。断りだけでは済まないです(^^; 思い出せば思い出すほど異常な家庭だったなあと。

まいける #lTiDBgvI | URL | 2009/02/11 11:07 * edit *

ロッサさんへ

迷わせるような記事ばかりで申し訳ありません(汗

コメントは無理をなさらず、もうほんとに気の向いた時にでかまいませんので、よろしくお願いいたします。

温かいお申し出に感謝します!ロッサさんのような方に義理チョコとはいえ、もらってしまったら、人の道を踏み外しそうな気が致します。(笑)

もうね。来年は2月14日付近にオフでも企画してやろうかとすら思うのですが、悲劇の再来が怖い気もします。

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/02/11 18:13 * edit *

まいけるさんへ

ありがとうございます!

まいけるさんもでしたか。やはり僕らの年代の2世はこの点でも辛酸を舐めてきたんですよね。

まいけるさんのお家ではしっかり時宜にかなった家庭聖書研究が行われていたのですね。しかも3時間とは凄い。蒼いブロシュアーが脳裏を過ぎりました。

もうこれはリハビリの為に、バレンタインオフを是非開催しましょう!

いらないですよね。

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/02/11 18:20 * edit *

友チョコでもええか?ww

とら #- | URL | 2009/02/13 23:50 * edit *

とらさん!

とらさん
ありがとうございます!
友チョコ!確かに気持ちを頂きました(笑)

その昔、兄弟同士でチョコを買ったような記憶があります(泣)

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2009/02/16 07:56 * edit *

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