ゲハジは別に犬死でいいじゃない。

JW追憶記

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ゲハジと恋に落ちたら 

いつも御訪問ありがとうございます!
おかげさまで10000アクセスを記録しました。
てか半分以上自分のアクセスだとは思うんですが。
でも、一応は一つの到達点を越えられたと言う事で
記念企画?をお送りいたします。
例によってくだらない内容なので、お気をつけ下さい。

ゲハジと恋に落ちたら

~~
ふと時計を見ると、16時5分前を示す文字盤にひとつ雪片が降りてきた。そこに降りて時計の熱に溶かされるのを望んでいたように、それはすいよせられてきた。そろそろ時間になる。ゲハジは少し歩みを早めた。奉仕の集合場所まであと少しだ。

12月24日。ゲハジの所属する会衆に商業区域はないので、クリスマスイブと言えど、街の雰囲気は通常と変わらなかった。それでも何か心の中に寂しい気持ちが去来する。今頃、普通の若者たちは恋人と心ときめく時間を過ごしているのだろう。

奉仕場所には誰もまだ来ていなかった。ここ最近は夕方の奉仕の支持が減り、1人で奉仕することも多くなってきていた。今日も1人か。イルミネーションで飾り立てた家の明かりがふと目に入る。10分待って誰も来なければ、今日は家へ帰ろう。
靴紐を締めなおす為に、かがんだ後、立ち上がると、4つの人影が近づいてくるのが見えた。時々、夕方の奉仕をされる全時間の仕事を持つ僕(しもべ)の兄弟とその家族だった。この兄弟には20歳になる姉妹と、18歳の伝道者の娘さんがいる。その二人が、両親と談笑しながらこちらへと向っていた。そして、ゲハジはその姉に恋をしていた。色が白く、ふと見せる笑顔が素敵な女性だった。彼女には会衆の兄弟の何名かが思いを寄せていた。

正確に言えば、それが恋という定義にあてはまる感情であったかはゲハジ自身も分っていなかった。ゲハジの会衆にははっきりとではないが、経済状況による格差が存在していた。殆どの交わりもその経済格差によって別々に行なわれていたので、交わりに於いて彼女と接する機会も無く、群も違ったので数えるほども話をした事がなかった。だが、ゲハジは集会で、その姉妹を見るだけで胸がいたんでいた。それは彼女が他の兄弟たちと話をしている時、さらに強さを増した。

だが、心の中で「好きだ」と言語化する事はなかった。殊更に説明するまでもないが、JWに於いて恋愛感情というものは口に出したが最後、結婚と言う男女関係における最終局面まで一直線で繋がっている為、恋愛感情が高まらないように自制していたのかも知れない。

区域を持っていたゲハジは家族で組んでもらい、自分は別のブロックを回るよう指示をださせてもらおうと思っていた。

「ゲハジ君、この後、ウチで食事をしていきなよ。」お父さん兄弟が、今日は寒いねとでも言うように、さりげなく言った。
ゲハジはその言葉の意味が分るまで少しの時間を必要とした。経済的に違う家に行って良い思いはした事が無い。それはゲハジの被害妄想に原因があったが、JWであるのに何故ここまで違う生活があるのだと悲観的な気持ちになるのはいつも不可避な事であった。だが、思いを寄せる姉妹の家に行ける望外の機会などもう無いかもしれないと思い、やっとの事で「いいんですか」と聞き返せた。
奥さん姉妹と二人の娘は、微笑むでもなく視線を自分の吐く白い息に合わせている。やはり、望まれてなどいないのだ。お父さん兄弟の気まぐれなのだろう。

「もちろん。大した食事は準備してないけど、よかったら来なよ」

「あ、ありがとうございます。」

結局、別のブロックを一人で奉仕をした。頭の中で、家に上がってからのシミュレーションで慌ただしく、雑誌は一冊も出なかった。何を話せばいいんだろうか。励ます経験を思い出さなくては。

集合から45分後、ゲハジが集合場所に戻ると、家族は既にそこで待っていた。
「冷えてきたね。」区域が手渡される。二組で回ったとは思えない数の件数しか訪問していなかった。

「じゃ。7時くらいに来てよ」

「はい。ありがとうございます。」

手土産を何にしようか悩んだが、結局近くのケーキ屋で4つ別々の物を買って行った。クリスマスの日でケーキ屋は混雑していたが、クリスマスケーキは予約制らしく通常のケーキは待たずに買う事が出来た。自分の分を買わなかったのは食事をしたら、なるべく早くお暇しようと考えていたからだった。緊張に耐えられる気がしていなかった。

「おお、いらっしゃい」

お父さん兄弟に迎えられ家にあがると、暖かい空気と共に、オーブンで料理をした匂いが体に当たる。普通の心を持つ人間ならば心地よい気分になれるだろう。だがゲハジにはそれは経済上の格差の匂いだった。少し来た事を後悔し始めていた。

食事は、最近の会衆の状況や、兄弟姉妹の話、家族のレクリエーションの話が給仕役となって味わう時間が無いほど早く過ぎた。

長居になる前に帰らなければならない。だが、結局ゲハジは姉の方とは殆ど会話を交わせずじまいだった。姉があまり会話に乗り気には見えなかったのである。かたや豪華とは言わないまでもしっかりとしたマンションに住む人間。そしてゲハジは周囲が糞便の匂いが漂うようなアパート暮らしである。納得は出来ないが、姉妹の気持ちも已むを得ないものだと理解は出来た。そのように、自分で、勝手だと知りつつ解釈するしかなかった。

帰る旨を切り出す。
「今日は来てくれてありがとう」
「こちらこそありがとうございました。」

不可解な事に玄関まで送りにきたのはお姉さん姉妹だけだった。ゲハジは少し緊張しつつも会えた喜びを伝えたくて精一杯微笑んで感謝を伝える。多分この人とは住む世界が違う。でも、こうやって一緒に食事ができた事は僕の大事な思い出となった。ありがとう。ゲハジは残念だが、諦観とも少し違う爽やかな気持ちになっていた。

「あ…ゲハジ兄弟」

節目がちに、しかし、ためらいを振り払うように姉妹が言った。

「ゲハジ兄弟の事、好きなんです。」

絶句。

冗談は辞めて下さいと喉まで出かかる。だが、その真剣なまなざしを見て自分の置かれている状況が、じわりと認識された。声を返すまでの時間はきっと姉妹にとって恐ろしく長いものに感じられただろう。ゲハジはそれよりもさらに長く感じていた。確かに身分の違いなどが頭を過ぎり、思考と呼べそうな事が脳内で起こったが、それは心を動かす白に埋め尽くされた。

「僕も、好きです。」



一年前のこの出来事を、公園のベンチに座り、彼女の手を握りながらゲハジが思い出していた。
今日は12月24日。ふさわしくないかも知れないが二人にとっての記念日。
三人の人影が二人に微笑みながら近づく。

ふと時計を見ると、文字盤にあの日と同じように雪が舞い降りてきた。


--

いや~クサイはマズイはで、ウンコみたいな文をスイマセン。
あれ、皆さんお気づきの通り、もちろん全部フィクションです。作り話です。

ゲハジはJWで告白された事ないですから。
なんか、皆さんのブログで過去の恋の話とか読んでて悔しかったのででっちあげてしまいました。

3人称と1人称の間みたいな文を書きたかったのですが難しいですね。
下ネタを封印するのも結構大変でした。
文章のアドバイスくださる方、大募集であります。

こんなダメブログですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
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コメント

騙されました!
いつも読んでますゲハジさん大好きですこんにちは。
ロマンスやー、ええ話じゃー、でもせつないわー、経済格差きっついわよね……とほろりとしながら読んでたんですが、フィクションですか!
いやあの……ほんといっつも面白いです。マジで。
電柱の陰から常に見守るような気持ちで今後も訪れます。

りな #- | URL | 2008/11/05 19:31 * edit *

そんな番組ありましたなー!

りなさん

はじめましてご訪問ありがとうございます!

恋愛経験の乏しさがモロバレな話でお恥ずかしい限りです。

面白いと言っていただけると恐縮しつつ、やっぱりとても嬉しいものであります。

実は、りなさんのブログ読ませていただいております!夫婦のアレコレ、特殊な仕事の話、凄く興味深いです。ちょっと男っぽい口調がカッコいいです!経験上、男ぽい感じの人って美人率高いんですよね。なので?更新楽しみにしております(爆)

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/05 21:28 * edit *

孟宗竹

1万アクセスおめでとうございます!!

なんだかSmells like teens spiritでありますね。
でもJW内格差、ありますね。結局あちらもお金が大事だよ~なんですよね~

dagon #WGv/JGO2 | URL | 2008/11/05 22:29 * edit *

イケメンと聞いてからは、ゲハジ様のこと、ちょっと信用してません♪この話も本当の事ですよね、きっと☆私はJWに限らず、金より、立場より、イケメンで性格がいいのが好みなので、ゲハジさまのこと、好きになってたと思いますから。

ロッサ #qRmdpLMM | URL | 2008/11/06 00:20 * edit *

おっしゃあああああ!!

きたきたきたきたぁ~っ!

かっこい~♪

もう場面が想像できちゃいますね。
うまいなぁ~。マジ引き込まれましたよ。

私もそんな文章書けたらなぁ。見倣おっ

引き続きイケメンゲハジくんを応援するの会会長ですから。

皆っさぁ~ん、ゲハジくんは本当に本当にイケメンです、ヤバいす。うらやましっす。

とら #f3.AbFOU | URL | 2008/11/06 07:54 * edit *

gehazi wants a cracker

dagonさん
いつもありがとうございます!
現実の経験値もゼロで、映画も小説も色恋ものを忌避してしまってきたもので、アレな感じですいません。

にしても、10代ポイですか。厨房ポイですか。ゲハジは25歳くらいの設定だったんだけどなぁ…orz改め(笑)

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/06 15:58 * edit *

男は甲斐性じゃないのですか!

ロッサさん
ありがとうございます!

愛に生きるロッサ様からそのように言われてしまうと、いっそWeb空間に於いては、イケメンキャラを気取ってしまおうかという気になりそうでしたが、なんとか自粛致します(笑)

ホラ、あれです。
このコメントを頂いた時のゲハジの顔は、フットボール岩尾がネタ中「イケメンですねー」と言われて「そんな事ないですよぉ~」と返すときの、そんな表情だったとご想像下さい。

あ、もちろん、この記事は120パーセントフィクションですよ!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/06 16:14 * edit *

下ネタが無いなんて大丈夫かな~?

「ゲハジ兄弟の事、好きなんです。」 (ドキドキ

「僕も、好きです。」・・・(ドキドキドキドキ・・・

きゃーーーーっ!!!
いやフィクションでもうっとりしますね~。

なんで下ネタ無しのこんな麗しい出来事作ったんですか?
あ、そうか、10000アクセスですね!おめでとうございます!
先輩を追いかけて不肖丸太もがんばります!

丸太 #hrMFr9b2 | URL | 2008/11/06 16:34 * edit *

とらさん(笑)
ありがとうございます!

とらさんのラブストーリーに触発されて書いたんですが、実経験が全く無いため、書くのにとても苦労しました。

とらさんの経験談楽しみにしてまーす!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/06 16:36 * edit *

こちらが本当の僕だと思いたい…。

丸太さん
ありがとうございます!
下ネタをなくす事でフィクションだと気付いていただくつもりでありました!

本物のゲハジであれば、そこかしこに
劣情の表現が描かれてしまうので、
記念企画はちょっと綺麗目に書いてみました(汗

自分のアクセスが大半だとは思うのですが、
ちょっとは嬉しい物です。
無理せず、お互いボチボチ行きましょう!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/06 21:29 * edit *

ジェラシー・・・

なによ、なんだかんだ言っててモテるんじゃないのよゲハジさん!!
なんてジェラシーを感じてしまった自分が非常に恥ずかしいです。
フィクションですか、そうですか。

いやぁ、まんまと騙されましたよ!
なんて素敵なラブストーリーを書かれるんでしょう。
いつもの下ネタ満載ゲハジ節が嘘のようです(笑)。
情景が目に浮かぶ文章で、読み惚れてしまいましたよ~。

なにはともあれ、10000アクセスおめでとうございます。
これからも末永くよろしくお願いいたしますです。

ゆずぽん #18dwLygY | URL | 2008/11/06 22:24 * edit *

いいねぇ。

まるで1本のショートラブストーリを読んだ気になれました。なかなか良かったです。たとえフィクションでも(笑)

自分の過ごした会衆は成員総貧乏って感じだったので、あまり経済格差を感じることはありませんでした。っていうか、うちが貧乏すぎてそんなことを感じる余裕すらなかったです(^^;

まいける #lTiDBgvI | URL | 2008/11/06 23:06 * edit *

BGMは風まかせでお願いします。

ゆずぽんさん
ありがとうございます!

そんなわけないですから(笑)
でも素敵と言っていただけて嬉しいです!
全くの妄想の割には情景描写、頑張りました。恋人たちにとってクリスマスイブとかっていいモンなんでしょうね。きっと。わしゃ知らん!

20000アクセス時には官能小説書こうかな(嘘

こちらこそ、いつもの下ネタ含め、よろしくお願い致します(汗

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/06 23:32 * edit *

おめでとうございます!

10000アクセス突破♪すごいですねぇ

いつも読ませていただいてはゲバジさんって超面白い人だなぁって
興味津々でした(笑)
またお邪魔させていただきます、よろしくです~(*^_^*)

NOKKA #- | URL | 2008/11/06 23:55 * edit *

あざーす!

まいけるさん
ありがとうございます!

ニューウェーブの旗手として(嘘
JW小説という一ジャンルを築ければと…(また嘘

本当ですか。この記事で唯一真実なのは
ゲハジが会衆の中でも最底辺の経済状況にいた事だけなんですが(泣
同じ会衆に裕福な人がいると逆に悲惨だったりしました。何でみんな同じ経済状況になるまで寄付しないんだろとか、訳わかんない事考えてました。痛すぎますね。

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/07 00:12 * edit *

その節はお世話になりました!

NOKKAさん
ご訪問ありがとうございます!

いろんな方に見ていただけて本当に感謝です!

超変な人と言われた事はありましたが、超面白いとは…ちょっと泣きそうな位嬉しいです!
ありがとうございます!

ゲハジ #qbIq4rIg | URL | 2008/11/07 00:45 * edit *

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